
人生の"快適さ"は仕組みで作れる。森宣博 × 前田健人が語る、QOLが爆上がりする最新ガジェットと習慣術
「QOL(生活の質)を上げたい」とは思っても、何から手をつければいいのか分からない——そんな人は多いはずです。
今回は、Nexus Media代表・森宣博と、前田健人の二人が対談形式でじっくり語り合いました。きっかけは、前田が森の自宅を訪れたときに見かけた"見慣れないデジタル製品"。そこから話は、スマートホームガジェットを入り口に、毎日の暮らしを底上げする便利な製品や習慣の話へと広がっていきます。

「あれ、なんですか?」——きっかけは森邸で見かけた"謎のガジェット"
前田: そういえば森さん、この前お家にお邪魔させてもらったときに、見慣れないデジタル製品をいくつも見かけたんですよ。スマホでピッてやると電気がついたり、声をかけたらカーテンが勝手に開いたり。ああいうの、ガジェットっていうんですか?あれ、いったい何なんですか?
森: よく気づきましたね(笑)。あれは一言でいうと「スマートホーム化」のための道具なんです。私の家、実はかなりの数を仕込んでいまして。代表的なのがSwitchBot(スイッチボット)とGoogle Home(グーグルホーム)ですね。この二つがあるだけで、生活の"面倒くさい"がごっそり消えるんですよ。
前田: SwitchBotとGoogle Home、名前は聞いたことあります。あれって、片方が"声で指示を出す司令塔"で、もう片方が"その指示を受けて実際に物理的にスイッチを動かす側"……みたいな役割分担なんですか?
森: まさにそうです。よく分かっていますね。Google Homeが「声で家電を操作する司令塔」、SwitchBotが「指の代わりにボタンを押したり、スイッチを動かしてくれる手足」。この二つを組み合わせると、"声をかけるだけで家が動く"状態が作れるんです。

朝の30分が"勝手に"動き出す。スマートホームの正体
前田: たとえば森さんの朝って、どんな感じなんですか?
森: 私の朝はですね、ほとんど自分では何もしていないんです。決めた時間になると、SwitchBotがカーテンを自動で開けてくれます。朝日が入ってくるので、目覚まし時計より自然に起きられるんですよ。起きたら「OK Google、おはよう」と言うだけで、照明がついて、今日の天気とニュース、スケジュールを読み上げてくれます。コーヒーメーカーのスイッチもSwitchBot経由で入るので、顔を洗っている間に一杯できあがっているんです。
前田: つまり、"自分が家電のところまで動いて操作する"んじゃなくて、"家電のほうが自分に合わせて勝手に動いてくれる"——立場が逆転してるってことですよね。
森: そういうことです。一個一個は小さな手間ですよ。カーテンを開ける、電気をつける、天気を調べる、コーヒーを淹れる。でもこれ、毎朝積み重なると地味に脳のエネルギーを使うんです。「やらなきゃいけない小さなこと」を全部、家に肩代わりさせる。そうすると、起きた瞬間から頭がクリアな状態で一日をスタートできるんです。
前田: なるほど。単純に手間が減るというより、"何を判断するか"の数そのものが減っていく——そういう感覚ってことですか。
森: まさにそれです。QOLって、贅沢をすることだと思われがちですけど、私は逆だと思っていまして。「どうでもいい決断や作業を、いかに自分の人生から減らすか」——ここが本質なんです。
QOLが高いと、何が変わるのか
前田: ここで一つ整理しておきたいんですけど、QOLが高い状態って、結局は"快適で気持ちいい"の先に、ちゃんと実利があるんですよね。森さんの場合、それが仕事のパフォーマンスにも返ってきている、という感覚なんですか?
森: いい質問ですね。私が思うQOLを上げるメリットは、大きく3つあります。
前田: その3つ、ぜひ聞かせてください。
森: 一つ目は「時間が増える」ことです。さっきの朝の例みたいに、自動化や便利な道具で雑事を削ると、一日のなかに自由に使える時間が生まれます。その時間を仕事や勉強、休息に回せるんですよ。
二つ目は「脳の余白が増える」ことです。人間が一日に下せる決断の数には限りがあるんです。服を選ぶ、電気を消す、何を食べる……こういう小さな判断で消耗すると、肝心なところで頭が回らなくなります。雑事を減らすと、その分を大事な判断にフルで使えるんです。
三つ目は「機嫌が良くなる」ことですね。これが一番大きいかもしれません。日々のストレスが減ると、自然と人に優しくなれますし、余裕を持って人と接せられます。機嫌のいい人のところに、いい仕事も人も集まってくるんですよ。

ガジェットだけじゃない。森流「QOLを上げる習慣と道具」
前田: ガジェット以外でも、森さんが「これはQOL上がるな」って思うものってあります?
森: たくさんありますよ。別にハイテクなものじゃなくていいんです。たとえば——
- ロボット掃除機:床にものを置かなくなりますし、いつも部屋がきれいだと、それだけで気分が違います。
- ドラム式洗濯乾燥機:洗濯物を「干す・取り込む」という工程がまるごと消えます。一番コスパのいい時短家電だと思っています。
- 良い寝具:枕とマットレスにはお金をかけたほうがいいですね。睡眠の質は、翌日のパフォーマンスに直結しますから。
- 食洗機:食後の「あー、洗い物やらなきゃ」という憂鬱がなくなります。地味ですが、よく効きますよ。
前田: あ、それ全部"家事を減らす"系ですね。
森: 鋭いですね。共通しているのは、「やりたくないことを、お金や仕組みで手放す」という発想なんです。ガジェットはあくまで手段の一つ。大事なのは"考え方"のほうなんですよ。
前田: ということは、道具を買うだけじゃなくて、考え方や習慣のレベルでもQOLって上げられる、ということですよね。森さんが普段から意識してることって、何かありますか?
森: ありますよ。私が意識しているのは、「迷う前に仕組みで決めておく」ことです。たとえば、明日着る服は前の晩に決めておく。よく使うものは定位置を決めて、探す時間をゼロにする。買い物はできるだけネットでまとめて頼む。どれも小さいことですが、"迷い"と"探し物"を減らすだけで一日がすごく軽くなるんです。
「お金がかかるんじゃ?」という人へ
前田: ただ、ここまでの話で一つ引っかかる人もいると思うんです。こういうの一通りそろえると、初期投資はそれなりにかかりますよね。森さんは、そこを"必要なコスト"として割り切ってる、という理解で合ってますか?
森: たしかに初期投資はかかります。でもですね、私はあれを"消費"じゃなくて"投資"だと思っているんです。たとえばドラム式洗濯乾燥機で、一日15分の手間が消えるとします。一年で約90時間。お金で時間と機嫌を買っているという感覚なんですよ。
前田: なるほど……一回きりの出費で、浮いた時間と上向いた機嫌が毎日積み上がっていくと考えると、トータルではむしろ安いくらい、という発想なんですね。
森: そうなんです。しかも一回買えば、その快適さは毎日続きます。最初のハードルさえ越えれば、あとはずっとリターンが返ってくる。だから私は「迷ったら、自分の時間と機嫌を増やすほうにお金を使いましょう」とよく言うんですよ。
前田: 今日の話、めちゃくちゃ腑に落ちました。QOLって、特別なお金持ちだけのものだと思ってたんですけど、要は"考え方"と"仕組み"なんですね。
森: その通りです。いきなり全部そろえる必要はありません。まずはGoogle Homeを一台買って、声で電気をつけるところから始めてみるといいですよ。「あ、生活ってこんなに楽にできるんだ」と分かった瞬間から、人生の景色が変わりますから。

対談を終えて
今回の対談で一貫していたのは、「QOLを上げる=贅沢をする」ではなく、「QOLを上げる=どうでもいい手間と迷いを、仕組みで手放す」という森宣博の哲学でした。
SwitchBotやGoogle Homeといったスマートホームガジェットは、その入り口にすぎません。本質は、雑事を減らして生まれた「時間」「脳の余白」「機嫌」を、人生の大事な部分に振り向けるという考え方そのものにあります。
前田健人が最後に語った「特別なお金持ちだけのものだと思っていた」という言葉は、多くの人の本音かもしれません。しかし森が示したように、まずは一台のスマートスピーカーから——小さな一歩で、日々の快適さは確実に積み上がっていきます。
「最近、毎日がなんだか慌ただしい」と感じている方は、ぜひ自分の生活のなかにある"小さな手間"を一つ、仕組みに任せてみてはいかがでしょうか。

